« 一周忌・誕生日 | Main | 大晦日のホビット »

April 17, 2011

金曜日は午後半休で気ままに・・

15日(金曜日)は午後半休を取ることにした。理由はまず、疲れていたこと(月曜日は帰宅間際の余震で電車が止まり、動き出してからも激混みで、各駅に停車しながら行くので時間がかかってしまった。水曜日はロシア語、木曜日は水泳でいつも遅い)、それから、土曜日に出かける予定なので早めに帰りたいと思ったこと(欲張りなので、結局できなかったが)、最後に、節電のため最近17時半に閉まって寄れない千代田区立図書館で、読み終わった本の下巻とビデオ(「ナージャの村」と「アレクセイと泉」)を借りたかったこと。心身が疲れると、午後半休を取って気分転換することにしている。

会社を13時過ぎに出て、まず半蔵門駅近くの本屋で、ちょっと立ち読み。時間を気にしないでいられることは幸せ。平積みになっているカズオ・イシグロの「夜想曲集」と「わたしを離さないで」をパラパラとナナメ読みして、文章の静かで客観的な感じに興味を持つ。著者は長崎出身で幼い頃にイギリスに移住したんだそう。今度読んでみよう。

本屋を出て、ふと今年は会社の近くの桜を見ていなかったことを思い出し、駅ではなく国立劇場の方に引き返す。毎年、満開の頃に会社帰りに寄るのが習慣になっていたが、今年は毎日帰りに予定があって時期を逃し、ソメイヨシノはもう散っていた。でも八重紅枝垂桜は満開で、小さな濃い桃色の花がびっしりと咲いている。カメラを持ってこなかったことを後悔した。他にも、小さな白い花が滝のように下がったユキヤナギ、鮮やかな山吹色のヤマブキも咲いている。ヤマブキには、脚に花粉を付けた蜜蜂が漂いながら時々花に頭を突っ込んでいて、なんとも平和な感じ。柔らかい繊細な花びらの一枚一枚を見ていると、こんなに美しい花が創られて、間もなく散ってしまうことに、自然の不思議さと気前の良さを感じる。

天気も良いので地下鉄には乗らず、図書館がある隣駅の九段下まで、お堀に沿って遊歩道を歩いて行くことにする。桜はほとんど散っていたが、池には花びらが一面に浮かんでいて風流。右に皇居、左に英国大使館を見ながら、散りかけの桜の下をゆっくり歩く。千鳥が淵に着くと、お堀の一角に花びらが吹き寄せられていて、外国人のカップルが写真を撮っている。遊歩道の桜の根元には薄紫色のシャガが沢山咲いていて、風に揺れながら木漏れ日を浴びている。昼下がりに急ぐ予定も無くのんびりできることの幸せをしみじみ感じる。

九段下駅に着くと、昭和館が目に付いた。普段は17時に閉まるので行けないのだが、企画展「ポスターに見る戦中・戦後」のポスターを見て、無料なので寄ってみることにした。展示は思いの外面白かった。ロシアのプロパガンダポスターみたいな斬新なデザインや、昔の絵本や雑誌の表紙みたいな美男美女の絵もある。当時の有名な画家やイラストレーターが関わっていたそうだ。「日本中のヨイコドモガ毎日一銭ヅツ貯蓄スレバ一年四百余り機ノセントウ機ガツクレマス」、「お国の為めに金を政府に売りませう」、「国の子宝保険で護れ(徴兵保険)」 etc. へええ、こんなことがあったのか!と勉強になる。別の階に図書館もあり、高校生時代に愛読した「のらくろ」や「ゲゲゲの鬼太郎」、その他にも興味を引かれる本や絵本がある。今日はもう時間が無いので(次の目的地、図書館が閉まってしまうので)、少しだけ座って「墓場鬼太郎」を読み、鬼太郎誕生のいきさつや両親のことを知る。

昭和館から徒歩3分の千代田区立図書館は、千代田区役所の9階にある。いつもは夜まで開いており、職場が千代田区なので利用しているが、地震の後は節電のため17時半に閉まるのでなかなか寄れなかった。長らく借りていたバルザック「幻滅」の上巻を返して下巻を借り、書架を回って面白そうな本を立ち読みし、10階にある千代田区男女共同参画センターMIW(ミュウ)へ。借りたかったビデオ2巻はここにある。ここでも少し雑誌を読み、1階に降りてパン屋さんで厚切りのフレンチトーストと野菜ジュースを買って休憩。広いロビーにはテーブルと椅子があって、自由に休めるので便利。でも今日は17:30に閉まってしまうので、次の目的地、高田馬場のケッズ(鍼灸接骨院)に向かう。

ケッズでは地震の後、節電のため岩盤浴が閉鎖しており、今日は復活後初めて。冷え性で血の巡りが悪く、目の疲れから来る肩こりもひどいので、岩盤浴無しのマッサージだといま一つほぐれなかった。岩盤浴はいつもの1時間コース。岩に吸い寄せられるように寝そべると、30分位寝入ってしまう。マッサージはベテランのTさんに当たってラッキー。この仕事が大好きで、熱心で上手な人。以前肩こりがひどい時は鍼でもお世話になっていた。なんと、彼女は自分の店を持って独立することになり、ケッズは今日・私で最後だそう。彼女にとってはおめでたいことだが私にとってはちょっと残念。彼女の店は遠くて頻繁には行けそうにないので。でも、今日彼女に会えて良かった。

マッサージの後は、向かいのすき家で牛丼ミニ(200円)+キムチトッピング(80円)。高田馬場店は具が多くて良心的。お味噌汁にもわかめと油揚げがたっぷり入っている。今日は牛丼が一律30円引きでお得だった。その前にあるミスタードーナツも100円均一だったので寄る(太るので、100円均一の日だけ買ってもいいことにしている)。4個(ストロベリーリング、チョコファッション、ポン・デ・黒糖、エンゼルクリーム)買って帰る。もちろん当日全部食べるのではなく、1個だけ食べて、残りは冷凍して週末にゆっくり食べる予定。

明日に備えて早く帰るつもりが、いろいろ欲張って、結局いつもの時間(22時過ぎ)になってしまった。

|

« 一周忌・誕生日 | Main | 大晦日のホビット »

Comments

カズオ・イシグロさんは、「私が思い描いていた日本の風景は実は長崎だった。」と書いた文章を見かけたことがあります。読もうと思って、なかなか読めない作家のひとりです。
村上龍もそうですが、バックグラウンドが似ていると、入り込みやすいですよね。

Posted by: yayotuka | April 18, 2011 at 07:02 AM

幸せな春の午後でしたね。読んでいるだけで、気分が安らぎます。「わたしを離さないで」映画ではみましたが、設定が残酷で、なじめませんでした。

Posted by: Коба | April 18, 2011 at 06:40 PM

yayotukaさん
昔はあまり意識しませんでしたが、長崎の人はおおらかでのんびりしているところがくつろげます。夢や希望があってもあまり必死な感じがしないところが良いかも。

Кобаさん
ロシア文字のネームが良いですね。「わたしを離さないで」は設定が不自然な気がして、映画は見るかどうかわかりませんが(俳優の演技に説得力があるかわからないので)、小説は読むかも。。

Posted by: LENI | April 18, 2011 at 09:19 PM

そういえばLENIさんの日記は久しぶりですね。
早く帰るつもりが結局22時の帰宅、というのがらしくてちょっと笑えましたが、いつもはないはずの御褒美のような時間ってそうなりますよね。

Posted by: | April 20, 2011 at 11:51 AM

最後にいただいたコメントはEveさん?Katrionaさん? そうなんです。いつもついつい欲張って遅くなってしまいます。今日こそ寝不足解消!と思っても、一度も早寝できないのも欲深なせいでしょう。

Posted by: LENI | April 22, 2011 at 11:26 PM

Eveでーす。前の発言は私ではありません~♪
でも、
>早く帰るつもりが結局22時の帰宅、というのがらしくてちょっと笑えました
うんうん。

でも、お気に入りのマッサージ師さんに最後に会えたとか、岩盤浴気持ちよかったとか、ドーナツ4つ買ったとか、小さな幸せ盛り沢山でうらやましい。
なんか幸せってこんなカンジ~、そして22時まで沢山幸せを積み上げて充実した1日だったところがさらに幸せ追加、というカンジでは?
春の散歩も幸せですよね♪

Posted by: Eve | April 24, 2011 at 08:34 PM

Eveさん
小さな幸せは毎日沢山ありますよ。おいしいご飯を食べて、寒くなくて、ぐっすり疲れるのは幸せだし、きれいなものを見たり、面白いことを体験したり、知らなかったことに気づくのも幸せ。「大きな幸せ」は最近無いですけど・・(自分で作らなきゃ、かな?)。

Posted by: LENI | April 27, 2011 at 09:03 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 一周忌・誕生日 | Main | 大晦日のホビット »